親切の連鎖で世の中が変わる!
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路上でホームレスのヘアカットをする男性、店をプレゼントされる(米)
路上でヘアカットする男性に思いがけないプレゼントが
(画像は『B. Jawuan Jones 2017年9月18日付Instagram「**Broad&Walnut」』のスクリーンショット)
他人の親切行為を知った人がさらに親切な行為に出て、地域社会に親切の連鎖が起こった。
これから寒さが厳しくなる米フィラデルフィアから人々の心を温かくするニュースが届いた。米メディア『Philly.com』『FOX 29』『TODAY』などが伝えている。
フィラデルフィア西部に暮らす4児の父ブレノン・ジョーンズさん(29歳)は11年間理容師として働いていたが、ここ最近は仕事に充実感を得られずスタイリストとして生活していた。しかしある出来事がブレノンさんの生活を変えた。
今年の初め、ブレノンさんは路上で見かけたホームレスにバナナと2ドルを差し出した。ところが後になってもそのホームレスのことが頭から離れず、「自分はもっと何かできたのではないか…。そうだ、ヘアカットを提供しよう」と思いついた。そこで埃を被ってしばらく使っていなかったハサミを取り出し、街に飛び出した。
理容道具が入った箱を携え路上に小さな椅子と「ホームレスのためのヘアカットをします」と書かれた黒板を置き、フィラデルフィアの路上で「モバイル・サロン」を始めたブレノンさんはSNSに広告を出し、Facebookでヘアカットの様子をライブ配信した。すると噂はたちまち広がった。同州オゴンツで理髪店「Taper’s」を経営する理髪師ショーン・ジョンソンさん(44歳)は、ブレノンさんことを知り「うちの店で働かないか」と誘った。
ショーンさんはその昔、暴行罪で6年の懲役生活を経験していた。しかしその間に理容学校へ通い、母親の支援を得てライセンスを獲得、今の店をオープンさせた。現在はビジネスが成功し、自分の店の近くにもう1店舗を展開しようと2年前に不動産を購入したものの、そのままになっていた。
だがブレノンさんは、ホームレスの人たちのヘアカットを続けていきたいという強い思いがあったためにショーンさんの申し出を丁重に断り、路上で髪を切り続けた。そして先月のこと、再びショーンさんはブレノンさんを訪ねて「これから寒さが厳しくなるが、冬場はどうするんだ?」と聞いた。
ブレノンさんは正直、そこまで考えていなかった。するとショーンさんが「君に見せたいものがあるんだけど、一緒に来てくれないか」と言い、ある場所へと導いた。そこはショーンさんが店舗拡大を考えて購入し、改装を終えたばかりの店だった。
「気に入ったかい?」と問われたブレノンさんが「ええ、いいですね」と返すと、ショーンさんは店の鍵を渡し「君の店だ。無条件で使ってくれ」と言いブレノンさんを驚かせた。ショーンさんは店をプレゼントしたことについて、このように話している。
「彼のことを知った時に、私も何か協力できないかと思ったのです。私が人生をやり直そうともがいていた頃、周りの人が私を支えチャンスを与えてくれました。私はその親切を決して忘れることはありませんでした。だから今回、ブレノンを助けたいと思ったのです。世の中良くないことが溢れていますが、何かいいことを見たりすると自分もそこに加わりたくなるんですよ。私が店をプレゼントしたことは注目されることではありません。ホームレスの人たちには救いが必要だと知り、できることをしたまでです。ブレノンにはこれから地域社会のために、いい仕事をして欲しいと思っています。」
ショーンさんからのオファーを有難く受けることとなったブレノンさんは、11月12日にヘアスタジオ「Phenomenon Perfection」をオープンした。ブレノンさんは、毎週月曜日をホームレスの人たちのヘアカットの日に定めて街に繰り出し、髪を切るだけではなくランチや健康診断も提供しているが、今は1人ではなくショーンさんも一緒だ。「これからは自分も地域社会に貢献していきたい」と話すショーンさんは、火曜日から土曜日までは営業しているブレノンさんの店に、同じ通りにある自分の店が混雑している時は客を紹介しているそうだ。
「路上でホームレスの人のヘアカットをする前は、彼らの生活のことなど良く知りませんでした。どうして彼らがホームレスになったのかということについては、多分私が知るべきところではないのでしょう。でも、ヘアカットを提供することで少しでも救うことができればと思いました。彼らにとってはただのヘアカットではなく、新しい始まりなんです。きっとそれは彼らが必要とするものなのでしょう。」
ホームレスの人たちの手助けをしたいと願うブレノンさんと、そんな彼に協力したいと思うショーンさんの親切の連鎖は、寒さが厳しくなるフィラデルフィアの土地に温かい空気を送り込んだようだ。ブレノンさんは「神が私をここまで導いてくれたのです。これからも自分のしていることを信じてやっていきます」と話している。
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)
https://netallica.yahoo.co.jp/news/20171124-83572185-techinq
〜転載終了
親切の連鎖って、本当です。「何か自分によくしてもらったら、自分も誰かにお返しをしなくちゃ」ってすぐに思う。
「いいことを見ると自分もそこに加わりたくなる」っていうのも、そんな思いやりのぬくもりが、人の心を溶かしそれが広がっていくのだと思う。そう、とっても自然なこと。
この本には、「効果的な利他主義」のムーブメントについて書かれてあります。
この考えは、非常にシンプルです。
「私たちは、自分にできる<いちばんたくさんのいいこと>をしなければならない」という考え方です。
盗ます、騙さず、傷つけず、殺さないという当たり前のルールに従うだけでは十分ではありません。少なくとも、私たちのように、非常な幸運に恵まれ物質的に満たされた生活を送り、自分と家族の衣食住を確保でき、その上さらに時間やお金に恵まれた者にとっては、それだけではだめなのです。私たちの余分なリソースのかなりの部分を、世界をよりよい場所にするために使うことが、最低限の倫理的な生活と言えるでしょう。完全に倫理的な生活を送ろうと思えば、私たちにできる最大限のことをしなければならないということです。(本より抜粋)
おそらく、日本人にとっては、この本に登場する人たちの寄付額に驚愕するでしょう。年収の95%をチャリティーに回す人がいるのです。
「世界をよりよくする責任がすべての人間にある」
そうしっかりと教えられる世の中であれば、世界は今よりきっと希望に溢れ、美しくよりよい場所が増えているに違いありません。
自分に挑戦することをいとわず、これまでより少しでも多くのいい行いを重ねる努力をしている人たちがいる…。
この希望の種を、自分も撒き続けることをしていきたい…。
そう思える世の中は、すてたもんじゃありません。
私たちの未来は明るいことを示しています。
なぜなら、人間は他者への純粋な思いやりに動かされ、自分自身の倫理の限界をも拡げることのできる生きものなのですから♡
- 2017.12.11 Monday
- ヴィーガンへの道しるべ・メモ
- 10:08
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- by ももりん